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カイコのエサ事情

この世でカイコが食べることのできるエサはたった2種類です。

  • カイコ専用の人工飼料
  • 桑の葉
人工飼料 桑の葉

この「カイコの飼い方講座」では飼育セット同梱の人工飼料をおすすめしてきましたが、もし身近で桑の葉を手に入れることが可能な方はもちろんそちらも使えます。
桑の葉を採取する際は必ず所有者さんに一言ことわってからにしましょう。
「桑ドロボー」問題だけでなく、まれに農薬のついた葉(当然エサには厳禁!)があり、所有者さんに聞かないとわからないことがあるからです。
不慣れな方だと葉の形が似た木(イチジクなど)と間違えてしまう危険も防げます。

人工飼料より "本家"である桑の葉の方が優れている点は、

  • 購入しなくてよい(費用面で有利)
  • 生育具合がよい(体長やまゆの収量など)
  • 黄色まゆ品種の場合だと発色具合もよい

などいろいろあります。
また、人工飼料飼育では慣れないうち「エサが途中で切れたらどうしよう?!」と不安を感じる方もいますが、これも桑の葉飼育では通常ありません。(桑ドロボーがバレた場合などは話が別ですが。。。)
なお、もし仮に人工飼料が切れても追加注文はできますし、最初から2本(1本は別売で追加)頼んでも構いません。ただし、後日注文だと到着まで数日かかるのでその分の余裕日数は不可欠です。

途中まで人工飼料 → 終盤は桑の葉 という「組み合わせ型飼育」も流行っている模様です。小さいうちは人工飼料の方が楽、ラストは桑の葉で生育具合アップ、という意味でも理にかなっています。

この逆パターンはできません。要注意!!
生育途中で、一度桑の葉を食べさせてしまった個体は二度と人工飼料に見向きもしてくれないのです。
"本家"の味を覚えてしまうのでしょうか?? カイコって意外とグルメなのかも。知人からカイコをもらって飼い始める方はその点を念頭に入れておいてください。
「人工飼料派」の方にもらったカイコは人工飼料・桑の葉どちらでも飼育可能ですが、「桑の葉飼育」の方のカイコだと桑の葉オンリーということになります。

桑へまっしぐら

桑の葉へ切替直後の様子。もう食いっぷりが違います(笑)
また、5齢と呼ばれる幼虫最後の約1週間では、生涯に食べる量の実に9割がこの期間に消費されると言われ、4齢までとのペースの違いに驚かされます。

 
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